センス入門

f:id:iku199156:20180515130543j:plain

柳下さんが誕生日プレゼントにくれた『センス入門(松浦弥太郎)』を読みました。
 
「魅力を感じることは何か」と聞かれ、ふたたび誤解を恐れずに答えると、正常と異常が同居しているものだと思います。正常であれ異常であれ、わかりやすく見えるものはたいていおもしろくありません。逆に、なんだかわからないけれどふつうではないものや、異常なものが正常なもので隠しきれずにあふれ出ているものには、とても魅力を感じます。、、、(略)そして「新しいな」と思うのは、そういう感じのものです。
  

いいよね」と言えたとしても、それ以上のことは言えないーーこのことの恥ずかしさを感じるのは、三十代半ばになってからだと僕は思っています。

 
なるほどなぁとか私もそう感じていたけどこんな風に言葉にして説明するんだなぁとか、本を読むのはやっぱり楽しいなと思います。弥太郎さんの本は「気持ちの良い挨拶をしよう」とか当たり前のようなことが書かれていて、「よくあるハウツー本なのか?」と訝しがりながら読み始めることが多いです。「お金をお金さんと呼ぼう」とか、若干不安になりますよね。笑

でも読み進めていくとやっぱり弥太郎さんは圧倒的なセンスの持ち主だと実感するのです。高級店のお寿司も、地方で食べる新鮮な魚介類も、はたまた山登りで食べるカップラーメン、貧乏でやっとありつけたおにぎりの味なんかも、全部知っている人だと思うのです。経験が伴っている人の話は面白いし、選ぶものには説得力がある。
 
身の回りの「センスがいいな」と思う人たちも、単に着ているものが素敵とか一部のことではなくて、あらゆる面でセンスの良さを感じます。何があってもこの人が素敵じゃなくなることはないんだろうなと思うような人がたまにいます。
何を経験するか、何に時間やお金を使うのか、そういうことにセンスというのは表れるんだろうなぁ。素直な心と好奇心を持って、経験を積んでいきたい所存です。